2019年10月5日土曜日

記事

分散投資をすると負け銘柄に時間を掛け過ぎる_1レースに複数馬券買ってることに気づかない

分散投資をして、ふと気が付いたことがある。
負け銘柄ばかりを気にかけて、損切りをし、他の銘柄に切り替えてばかりいる。
いつのまにか、投資利益が出ている銘柄だけを揃えて、自己満足に陥る。
そして、利益が出た銘柄を売り、利益確定をする。

これじゃ、銘柄分散じゃなくて、1レースに複数の馬券を買ってるのと変わりない。

長期で分散投資を目指しているのなら、短期的には評価損の銘柄は出てくる。
それを評価益の銘柄で補うのが『分散』なのに、つい損している自分が許せなくなる。
損している銘柄が目障りなのだ。

例えば、今の石油株。
5年前に投資して、今まで持ち続けても、キャピタルゲインは得られていないだろう。
損している状態が続いている。
買い増しして、平均単価を下げる方法もあるだろうが、大抵の人は原油価格回復の兆しを待ってから買い直そうと、一旦損切をする。
しかし、素人が『原油価格の回復の兆し』を判断できるわけがない。
判断できたところで、周りはすでにそのことを知っている。
配当で我慢して持っているか、買い増し。
それができないなら石油株に最初から投資すべきでなかった。
景気に左右される産業だから、そもそも株価の変動は大きいはず。

長期投資をするアイデアは、『その産業、または企業が数十年以上生き延びて、成長することを期待する』ことからくる。1つの商品がバカ売れして、それだけを頼りに投資するのではない。

分散とは、損する銘柄が出てくる前提リスクで考えられた投資方法。
それを忘れて、損している銘柄ばかりに時間を取られていては、ビザ、マイクロソフト、アップルのような上昇株を逃すことになる。

それができれば、投資で賢くなっているのだが........

書籍『金持ち父さん』にラットレースの例えがあったが、
負け銘柄ばかりに気を取られているのも、ラットレースと似たようなもの。

0 件のコメント: