エネルギー業界の予想図を眺めて安心しようかと考える。
エクソン・モービルの2040年予想から、
①世界のエネルギー需要は20%上昇
→OECD諸国はエネルギー需要が5%減だが、非OECD諸国の需要は増える。
②世界の電力需要は60%上昇
→太陽光、風力、天然ガスが、電力需要の伸びに最も貢献する。
③石油とガスは重要なエネルギー源であり続ける
→石油と天然ガスは、今、世界のエネルギー使用量の約55%を占めている。
【質問1】
2040年頃の電気自動車の普及でガソリン(石油)は不要になるかを調べてみると。
答えは、No。
ただし、自家用自動車(商業除く)石油使用量は減るとみている。
2017年、世界保有自動車は約11億台、そのうち0.3%が電気、燃料電池、ハイブリッド
だったが、2040年までには20%に置き換わると。新車販売の約30%に相当。
従来の内燃機関の小型車のピークは2025年。
燃料(ガソリン)需要の減少は、電動化によるものより、
全ての車両タイプでの性能向上によるものが大きいと、見ている。
【質問2】
石油は不要になるのか?のかを探ると、
答えは、No。
化学産業向けの商業輸送、原料の需要が高まっており、緩やかな需要上昇予測。
一番伸びると予想しているのは、天然ガスで需要の1/4を占めるほどに達すると。
2040年のエネルギー割合予想は、
石油30%、天然ガス26%、石炭20%、バイオマス8%、原子力7%、風力/太陽光4%...
大雑に見た感想では、
1.電気エネルギーの需要が大きく伸びる
2.エネルギー源の天然ガスが全体の1/4を占める
3.エネルギー需要は、OECD諸国よりも非OECD諸国(特にアジア)で大きく伸びる
と予想している。
それと、最後に一番大事なのが、
既存の生産分野を維持し、新しい資源を開発するための継続的な投資がなければ、石油と天然ガスの供給は減少する。石油の供給は自然に年間約7%減少し、天然ガスは年間約5%減少する。
Without continued investment to sustain existing producing fields and develop new resources, the supply of oil and natural gas declines, with oil supply naturally declining at an estimated 7 percent per year, and natural gas declining at an estimated 5 percent per year.
昔は、『原油はあと30年しか持たない』と言っていたが、
今では投資をしないと原油が足りないと。
エネルギー株に少し元気が湧いてきた。
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