FRB金利政策で業績に関係なく株価が下がることもある

昨夜、FRBが今後の金利利下げを示唆しなかったことで、ダウ平均株価は下げた。

決算の良かったP&Gは、株価$120まで上昇していたのに、今は$118まで下げた。
アップル株も10ドル高が4ドル高まで萎んだ。

よくある光景と言えば、よくある。
一企業の決算による短期の株価上昇は、
当時の株式市場全体の下げで、帳消しになる場面が．．．．

ビザの業績決算発表数日後の昨夜、株価3ドル下げる要因が、
ビザ自身にあったわけでは無い（と思っている）。

将来の利下げがはっきりしないから、
株式から債券に資金が全体に移動したために、
ビザ株が売られたのかもしれない（と思っている）。

この点からも、
短期の株式売買で勝ち続けることは難しい。
企業業績に加え、FRBの金利政策も考慮しなければならないし、
8月に入れば米国の雇用統計の発表も控えている。

P&Gの業績が、FRBの金利政策と雇用統計の内容に、
どれだけ相関関係があるかはわからないが、無視はできないだろう。
短期売買なら。

数十年の投資期間なら、FRBの金利政策や雇用統計よりも、
世界経済が米国主導であることを確認できればいいと思う。
確認方法も簡単、『原油・金価格が米ドル基準である』こと。
要は米ドル基準でコモディティ価格が回っているのであれば、
世界経済は米国主導と思っている。

原油やガスの価格が元やユーロで表記されるようになったら、
それは要注意。米株式投資の根本を揺るがす事態だ。
仮想通貨もなんだかんだ言っても、米ドル基準。
元基準の仮想通貨を買う人がいるだろうか？

業績が堅調である米企業に投資しておけば、
少なくとも一人の個人投資家の投資期間(最長50年ほどか)程度は、
業績に比例するはずと思っての、楽観的な投資思想のほうが気が楽だ。

アナリストじゃあるまいし、
米国の金利を追って説明できるほど賢くもないし、
それができたところで株式投資に役立つとも思えない。

良くも悪くも、米国主導の世界経済があるのなら、素直に便乗する。