2019年8月31日土曜日

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ピカソの絵がなぜ凄いかはわからないが、みんながそう思っているから凄いんだ

株式投資も似たようなものだよね。

みんながビザ株最高と言えば、最高の理由を後から付け始める。
そして、PER値が上昇すれば、PER値の正当化のための理由を付ける。

理由は、後からついて来る。
その理由は、誰かが考えてくれるから、それを鵜呑みにすればいい。

なぜなら、『みんながそうしている』から。

大方の理由は、独占企業だし、キャッシュレス化が進んでいるから、程度のもの。
果たして、売上・利益に見合った株価の検証なんかはしていない。
個人投資家であれば、ビザという名の知れた企業名も安心材料。

ピカソの絵に大金を払う人がいるから、ピカソの他の絵の価格も上昇し始める。
ピカソの絵のどこに価値があるのかと聞くと、画商が説明してくれる。
そして、おおよそ素人には理解できない言葉で説明されて、
理解できない自分が馬鹿に見えてくるので、見栄を張って、分かったふりをする。

株式投資にも見栄がある。流行株を1株も持っていないなんて、馬鹿じゃないかと。
例えば、現在の株式ポートフォーリオが、「IBM、XOM、MO、T」であれば、
完全にオールドスタイルだと馬鹿にされる。

しかしだ、これらの銘柄をかれこれ過去50年間持ち続けていれば、
「AAPL、GOOGL、V」に投資しなかったことよりも、
十分に素晴らしい成果を上げたはず。

みんながそう思っていることに調子を合わせるよりも、
自分の信念を貫くほうがよほど難しい。

普通の人が、ピカソの絵がなぜそれほど素晴らしいかわからなければ、
現物でなくても美術本にたくさんのピカソの絵は掲載されているから、
美術本それだけで充分だ。
個別銘柄はよくわからないけど、株式全体を眺めたければ、ETFを買うようなもの。

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