2019年8月10日土曜日

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集団心理・行動に逆らえるか?_マイナスサムゲームの局面

株式投資はゼロサムゲームではないと言われている。

しかし、株式相場全体が萎めば、時価総額は全体で減少する。
ゼロサムゲームのほうがましと思える場面に遭遇する。
200ドルで買った人は180ドルで売り、
180ドルで買った人は160ドルで売る羽目になる。
短期で見れば、マイナスサムゲームの一面があることを理解すべき。
発行済み株式数が変更されなければ、時価総額は株価下落と共に萎む。

ゼロサムゲームは、損得を合計するとゼロを意味するが、
株式相場が崩れると、全体の時価総額は縮む。合計はゼロにならない。
長期でみれば、株式相場の全体時価総額は膨らんでいるので、
プラスサムゲームで参加者全員が儲かるようなシステムだ。

ただし、リーマンショックのような相場が崩れると、売りたい株価では売れなくなり、
株価は下げ続ける、そして、売りも買いもマイナスサムゲームの短期相場となる。

マイナスサムゲームほど不利なギャンブルはないだろう。
それなら、ゼロサムゲームのほうがはるかにましだし、
株式投資よりFXのほうが健全に見える。

株式投資は長期でみれば、時価評価額が拡大しているので、その利益を享受できる。
時価総額の拡大を肌で感じるのは、株価指数が一番わかりやすい。

なぜ、マイナスサムゲームになるか?
みんなが同調するから。これに逆らうのは難しい。
AI(機会学習)が一番得意としそうな行動だ。
第2のリーマンショックだ、ネットワーク時代の世界恐慌だと騒げば、
過去の経験から、みんな同じ行動をとる。
何もしない「面倒がりな」思考になれば、大したものだよ、度胸が据わっている。
AI(投資AI)がそんな判断をするとは思えないけどね。

世界の株式市場が破綻すれば、基軸通貨も金も価値はない。
価値があるのは、『食料』と『水』だけだよ、きっと。

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