アルトリアもIBMも高配当銘柄を目指して、高配当になったわけじゃない。
端的に言えば、株価が下落しているにも関わらず、増配しているから、
配当利回りが上昇してしまった、とういこと。
株価は市場で決定されるし、配当は取締役会が承認する。
配当は、その企業が持っている配当政策によって決められる。
株価が下落基調にあるからといって、
取締役会が配当利回りを基準に増配額を決めることはない、と思っている。
アルトリア・IBMは、キャッシュフローはまだ健全であるので、
配当政策による現金枯渇の心配はまだ訪れてはいない。
将来事業の不安リスクはあるが、既存事業が多少落ち込んだとしても、
たばこ産業、メインフレーム・コンサルタント事業がまだ、
稼ぎ頭であることに変わりはない。
その稼ぎ頭のお陰で、今の配当が賄われていると言ってもいいぐらいだ。
この両銘柄のPERが15以下であることも、支えにはなる。
マイクロソフトのPERが30、ビザが37。
黒潮に乗った魚の勢いは止まることを知らない。
いつかはこれらの銘柄もPERの10台に落ち着く。
IBMに至っては、過去のPCブランドなどで見かけることが無くなった分、
親近感がわかなくなったかもしれないが、
米国のブランド評価では必ず上位に位置するほどのインフラ・ブランド価値を持つ。
まぁ、昨今のビザ、マイクロフト株の最高値更新を尻目に、
今どき、低迷株に投資しても、誰からも称賛されないし、気づかれもしない。
でも30年のスパンでみれば、50歩100歩のような気もする。
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