アメックスは「景気は良い」、スナップチャットは「景気悪い」、どっちよ。GAFAM決算が結論を出してくれる。

業績絶好調のアメックスの決算記事はこれ。
「旅行・エンターテインメント分野への支出回復が力強い」とさ。

業績ボロクソのスナップチャットの決算記事がこれ。
「マクロ経済の逆風、プラットフォーム方針変更、競争激化」が原因だと。

さて両企業とも事業は異なっていても、
外部の経済マクロ環境は同じ。
結局は、経営の舵取り次第なんだなって、感じる。

あくまで私見だが、経済動向云々よりも、
SNS業界の競争激化で「スナップチャット」は
業界競合会社（例えば、ＴｉｋＴｏｋ）の競争に
苛まれた結果が今回の決算なんだろうな。

SNS業界全体が落ち込んでいるか、どうかは、
他のSNS業界会社の決算待ち。

因みに、決算後のスナップチャットの株価は1日で約40%弱の下落。
業績が悪いと言うよりも、大幅な下落の要因は２つ。
・事前に下方修正の警告を出していたにもかかわらず、
　それをも下回る決算。
・加えて、次期四半期の業績見通しもできずに、見送り。

ここのCFO仕事できていない、って言うのが俺の感想。
業績悪くても、株価には最小限の影響にとどめるのもCFOの仕事。
下方修正の業績警告を事前に出す場合、
その業績警告をさらに下回るような決算を出すのはご法度。
これじゃぁ、株主は不安に苛まれて当然。

アップルはこの点、しっかりしている。
過去にやらかしたことあるので、身に染みているんだと思う。

まぁ、さすがに、
スナップチャット株価が1桁台だと、
ブランド認知はされているSNSなんで、
少しは考えてみようかと思うんだが、MySpaceの二の舞もあるからねぇ。
もしかして、MySpaceをご存知ない？

明らかに良い兆候を一つ。GAFAMは下方修正の事前警告していないんで、自社発表の見通しはクリアしているはず？

余程決算が悪いなら、事前に警告をしておくのがCFOの役目。Netflixも事前に警告しておけば。

米国相場は神経質になっているけど、
四半期決算発表のやり方次第で、
株価に大きく影響を与えるのも事実。

決算で下手こいたら、
株主訴訟される恐れすらあるからね。

事前に発表したガイダンスが達成できない場合、
未達の警告アナウンスを行うことがある。

その場合、
アナウンスした時点で株価は下落するんだが、
警告した後日に決算発表を行うと、
材料出尽くしで株価は上昇なんてこともあるから、
不思議なものだよ。

アップルは決算ガイダンス未達の可能性が高いと
警告の事前発表をする。

今回、株価が急落したネットフリックスの場合、
決算をしくじったと言うよりは、
加入者数が減少したインパクトがデカくて
株価下落した状況のように見える。

決算の数値は予測の範囲だったらしいけど、
加入者数の減少が見込まれることを
事前に警告しておくべきかは、難しいところ。
でもそれに対処するのがCFOの仕事なんだけどな。

事前に減少している加入者数に関してプレリリースして、
決算発表時には、その減少に対する対応策を発表していれば、
と思ったりもする。

アップルは過去に、マッキントッシュPC
（当時はまだiMacじゃないから）の販売予測を誤り、
過剰に在庫を抱えたことが決算発表で判明し、
時間外取引で暴落を味わったことがある。
そのためか、事前警告するようになったような気がする。

悪い情報程後回しにするとしっぺ返しを食らうのは、どこも同じだよな。