2024年7月2日火曜日

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裕福層人口が増えている理由は一億円の価値が実質減少しているから、と思っている。

1ドル100円のときの1億円と、
今の1ドル160円台の1億円。
同じ一億円なんだけど、
なんか目減りしている感は否めない。

それと同じような感覚で、
今の1億円と10年後の1億円も、
同じような価値があるとは思えない。

前者は為替要因による円貨価値の目減り。
後者はインフレによる円貨価値の目減り。

30年近く株式投資をして感じたことは、
金額的には資産が増えても、
物価上昇(インフレ)に負けていたら、
資産は実質減っているのと変わらない、
と言うこと。

かつて、
老後に2千万円が必要と言われていたが、
いまでは4千万円に上昇していたりする。
次は8千万円かな?
もう、その次は1億円越えが必要とか、
平気で言いだすんじゃないかと。

お金がお金を生んでも、
インフレ負けしていたら、
実際はお金の価値は増えていない。

あなたが株式投資で仮に、
将来1億円の資産形成を目論んだとしても、
その1億円の価値は今の1億円の価値ではない。

おそらく、
日本はこれからもインフレ基調になるんで、
1億円以下の実質的な価値しかないことを思い知るべき。

毎年インフレ2%なら、
72の法則で36年で物価は2倍になる。
S&P500指数の過去実績投資利回り8%で
36年後には16倍になる。

36年後、物価は2倍になり、
米国株指数投資では16倍になっているが、
物価水準で見れば8倍にしかなっていない。
適当な極論だけど、でも、その位の将来を想定しないと。

裕福層の人口が増えているとか言われているが、
増えているのは金融資産価格が上昇したというよりは、
物価が上昇したから金融資産も上昇しただけじゃないの?
と思ったりもする。

俺はそれが身に染みて感じている今日この頃なんだが。

FPへの資産相談記事でも、インフレが考慮された資産アドバイスはほとんどない。
今の基準で将来を考えている。
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