2024年2月18日日曜日

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配当貴族銘柄が増配を辞める際の兆候。プライドを傷つけずに。

配当貴族、配当王の称号を授かってしまった?企業は、
おいそれと増配記録を途切れさせたくないもの。

それなりの不可抗力な理由を探し出して、
増配をリセットさせたい、そう願うなCFOなら。

The North Faceのブランドを保有する
VF Corporationのように配当王一歩手前で
業績悪化による減配なんて、悪夢だし。

じゃぁ、どうすれば、そんな悪夢から逃れて、
今後の増配をチャラにするのか?
それは分社、スピンオフ。

AT&Tはワーナー・ブロス・ディスカバリーを分社化させて、
減配したのは記憶に新しいところ。
加えて、スピンオフしたワーナー・ブロス・ディスカバリー株を
無償割り当てされても、ワーナー・ブロス・ディスカバリー株は無配なので、
結局、AT&T株保有者は減配されたことになり、それ以降増配もない。

次なる候補は3Mかもしれない。
直近で四半期1セントの増配を達成したばかりだが、
ヘルスケア部門のスピンオフが控えている。
AT&Tの再来とならんことを。

スピンオフするのは業績不振の事業再編によるものもあり、
一旦、財務状況をリセットしたい思惑もあるので、
そのゴタゴタに任せて、配当もいったん見直しするわ、ってことになる。

じゃぁ、スピンオフになると、ろくなことがないのか?
と言うと、そうでもなかったりする。その銘柄とは、フィリップ・モリス。
アルトリア、フィリップ・モリス・インターナショナル、
クラフト・ハインツ、モンデリーズ・インター株の4銘柄保有者となり、
4銘柄ともに配当銘柄であり、4銘柄のうち3銘柄は増配を継続している。
むしろ、増配ピッチは加速した感すらある、
クラフト・ハインツ株のみが減配したけれども。

要はスピンオフしても良いけど、
スピンオフされた会社の株は無償割り当てされて欲しいし、
スピンオフした会社は減配はしてもかまわんが、
スピンオフした会社とスピンオフされた会社の合計配当額は
今後、増配継続してくれれば、ガチホとしては何ら問題ない。
無償割り当ての課税は我慢するから。

まぁ、それでも業績好調なら普通はスピンオフなんか、しないもの。

フィリップ・モリス株はスピンオフされても課税されずに無償割り当てだった記憶がある。良い思い出しかない。
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