2023年7月16日日曜日

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健康被害訴訟リスクがでかい銘柄は魅力的ではない?_3M、J&J、フィリップ・モリス

業績低迷の3Mに耳栓訴訟かと思ったら、今度はPFAS汚染訴訟も。
映画「ダーク・ウォーターズ」にまでなっているし。
このPFAS訴訟はまだ、公共水道システムのPFAS汚染までで、
個人の健康被害にはまだ波及していない。
そのため、さらなる健康被害訴訟提起の可能性は十分あり、
3Mとしてはちょっと信じがたい配当利回り6%近くまで上昇。
そうはいっても、今年は微小ながら増配している。

まぁ、健康被害訴訟で思い出すのはフィリップ・モリス。
喫煙による巨額の健康被害賠償リスクで、
当時のフィリップ・モリス株も売られていた時期があった。
さらに、今後の訴訟リスクに備えて、フィリップモリスが
たばこ会社(米国内、米国外)と食品会社に企業分割をする
ことになった要因でもある。
今後の米国でのたばこ訴訟はアルトリアだけにしてくれと。
フィリップ・モリス・インターナショナルとクラフトフーズは
別企業にするから、と。

J&Jのベビーパウダー(タルク)訴訟も、当時相当騒がれたけど、
結局、訴訟負担を切り離すため、
ベビーパウダー事業を移管した子会社を設立し、
その上でその子会社が破産を申請。
要は影響を受けないよう、他の事業を切り離したんだな。

株式投資で、訴訟リスクを抱えたような銘柄には近づきたくないと思うが、
米国投資していれば、訴訟リスクを抱えていない銘柄はない気がする。
何せ、米国だよ、訴訟大国だからね。大手企業ほど避けられない。

株式投資で「悲観は買い」と言うけど、
普通、悲観で思い描くのは相場の暴落。
企業が健康被害訴訟でリスクにさらされているときは、
なんと言うのかね?

健康被害訴訟を気にしていたら、製薬会社の銘柄は買いずらい。

巨額の賠償金と良く報道されるが、それで企業が倒産する確率って、いかほど?
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