ロジクールのCEOがVans、 The NorthFaceのCEOに。異業種からのCEO招聘は、さてアップル、IBMのどっちに転ぶ。

ロジクール（ロジテック）で有名なキーボード、マウスなど
の周辺機器メーカーのCEOが、Vans、The North Face、Dickiesなど
のブランドを配下に持つVF CorpのCEOに転身したとさ。

転身先のVF Corpは配当貴族銘柄だったが、今年減配を発表し、
昨年度はCEOが退任しCEO不在のまま、
取締役が暫定CEOだったんだが。
株価は下落基調が続いており、現在10ドル台に。
かつては８０ドル台まで上昇していたのによ。
こりゃぁ、てこ入れが必要だよな。

コンピューター周辺機器のCEOから、
アパレルブランド会社のCEOは、まさに異業種への転身。
IT業界のCEOがアパレル会社を経営できるのかと。

そこで、思い出すのがアップルとIBM。

IBMは、ナビスコのCEOを招聘した結果、IBMを見事に復活させた。
当時はスナック会社の経営者がコンピュータ会社の経営？
と揶揄されていたんだが、最終的には「巨象も踊る」と本まで出すほどに。



今のIBMからは想像つかないけど、今よりも更なるどん底があったんだよね。

アップルは、ペプシコのCEOを招聘した結果、散々な結果をもたらした。
「一生砂糖水を売るのか」と問われて、アップルに来たんだが。
そのあとも半導体会社のCEOを招聘しても回復に至らず。



最終的に創業者のジョブス氏が復帰し、
アップルを立ち直らせ、後継者は今のクック氏でさらに業績好調に。
そのクック氏さえ、IBMからの転職組、IBM様様だったりする。

アップルは異業種からのCEO招聘で躓き、IBMは復活。

今回のVF CorpのCEO招聘も何とも言えないんだが、
米国企業の場合、経営者が変わると、企業が瞬く間に様変わりするから面白い。
うまくいけば株式投資の恩恵も受けられる。

どちらにせよ、招聘されて行きたいほど魅力のあった会社だったんだろうな。
アップル、IBM、VF Corpも。

The North Face、Dickies、Vansのブランドは手堅いんだよな。日本だけとは思えないし。