前年比で業績プラスを毎年達成しても、企業の株価は毎年上昇しない。
一直線の右肩上昇の株価は見たことがないからね。
だから、いくら優秀な企業に投資しても、株価は乱高下する。
もっと言えば、短期的に株価は乱高下して、長期的には上昇基調を描く。
だから、短期投資じゃなくて長期投資が尊ばれる所以。
株価は時として、数年先の業績まで見越して株価上昇する。
昭和の時代には、よく半年先の株価が今の株価とよく聞かされた。
ただし、なぜ半年先なの?と問うと、誰も明確に答えてくれない。
個人が株式投資を始めると、投資した以降は、毎日株価を追うことになる。
やっていることは、短期投資。毎日、含み益、損の再計算ばかりする。
仕方がない、自分の金だから、損したくはない。
これを長期投資に変更しなきゃいけない。長期を目指すなら。
特定企業の株価を追っていると、相場と業績のギャップに気づくことがある。
不景気のなか、業績は好調なのに、株価が上昇しない。
ベア相場で、業界全体のPER値が下落すれば、株価は上昇できない。
具体例で言えば、ブル相場ではPER15で取引されていたものが、
ベア相場でPER12が基準となれば、EPSが10%上昇したところで、
株価は下落する。
PER✖EPS=株価
15(15✖1) > 13.2(12✖1.1)
アップル株がかつてPER12台で取り引きされていたことを考えれば、
今のPER30台は相対的にブル相場。
アップルの将来に確固たる自信があるなら、
当時のPER12は割安なパラメータに見える。
そもそも、PERって群衆心理の期待値なものって捉えている。
PER値が低い銘柄に投資するのは、あえて群衆とは異なる投資行動。
いずれ、PER値も高くなると踏むなら、今のうちに投資しておく。
逆張りってほどではないにせよ、わざわざ高いものを買うこともないと思う。
相場が調子こいているときなんか、
EPSが前四半期比10%上昇した程度なのに、
株価は20%も上昇したりする。
EPSよりもPER値が高くなった瞬間。
PER値がいずれ上昇するまで待てるぐらいじゃない、
暴落はチャンスとは言えんだろうな。
PERはリアルタイムで変動するけど、EPSは四半期ごと。短期投資はPER値次第な面がある。
0 件のコメント:
コメントを投稿