2020年10月4日日曜日

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クアルコムの強さ_技術に溺れない

あれよという間に、クアルコムの株価は100ドル越え。

強敵のファーウェイは、米中の巻き添えを食らって、吐息状態。
ブロードコムによるクアルコム買収も、米国政府の介入で中止。
インテルは5Gモデム開発を放棄。確か、アップルに売却したはず。
アップルは5Gモデムをクアルコムから5年間供給を受ける。
アンドロイド端末のハイエンドはほぼクアルコム製の5Gモデム。

3Gから5Gまでの狭間は、どちらかというと低迷期だったけど、
ステイホームで再度注目を浴び始めた感じ。

決定的なのは、ブロードコムのクアルコム買収を政治加入で阻止した点。

税制の恩恵を受けるため、ブロードコムの本社はシンガポール。
ブロードコムが純粋な米国会社ではない点(国家機密レベル)が、
クアルコムに味方したのかも。

個人的には、クアルコムは国策会社だろう。と思っている。

日本にも、いつになったら黒字化するのかわからん似たような国策会社、
ジャパン・ディスプレイとか、ルネサンス・テクノロジーが存在するが、
クアルコムとは格が違うだろう。

アップルに供給する液晶ディスプレイで右往左往するジャパン・ディスプレイと
アップルと訴訟合戦して5年間のモデムチップ供給契約に漕ぎつけるクアルコム。
経営では、クアルコムが一枚上手に感じる。

余談だが、今のブロードコムは、半導体会社の寄せ集めの会社。
HPもモトローラもルーセントも、半導体事業はここに行き着く。
半導体事業が単独で成長する難しさと、規模がモノを言う世界なんだなと思わせる。

技術は凄くても、経営が下手くそだとアップルに利益を持っていかれる。
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