2020年4月18日土曜日

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アップルは配当よりも自社株買いに熱心_EPSのかさ上げに貢献

昨日はゴールドマンサックスのアップル株「売り推奨」で値を下げた。

アップルカードのクレジットカード発行者は確かゴールドマンサックスだったはず。
それでも冷酷な「売り」推奨をするんだ、と感慨深い。

4月30日にアップルは業績発表をする。
通例通りなら、業績発表と同時に増配発表もしている。増配するならばだけど。

株主還元には自社株買いと配当の2つがあるが、アップルは自社株買いに熱心
2014年度の約58.6億株から2019年度の約44.3億株へと
約6年間で株式を約14億株減らしている。
参考までに、バフェット氏(BRK)が保有しているアップル株式数は約2.5億株。
自社株買いのスケールが桁違いだな。

EPSは「発行済み株式数」が分母に来るので、自社株買いで株式数が減るということは、
仮に昨年と同一業績利益額でもEPS値は高くなってしまう。
すなわち、昨年比や同一四半期比でEPSが上昇しても、
じつは自社株買いの貢献が大きかったりする可能性もある。

ボーイングがぎりぎりまで自社株買いしていた気持ちがなんとなく理解できる。
業績良く見せれるからね。


2014 2015 2016 2017 2018 2019 平均
発行済み
株式数

x1000
5,864,8405,575,331 5,332,313 5,134,3124,745,398 4,443,265
前年比
減少
株式数
×1000

-289,509 -243,018 -198,001 -388,914 -302,133








1株当たり
年間

配当額
$1.82 $1.98 $2.18 $2.40 $2.72 $3.00
前年比
増配率

8.08% 9.17% 9.17% 11.76% 9.33% 9.50%
(単位 百万ドル)
配当金
支払い

総額
$11,126 $11,561 $12,150 $12,769 $13,712 $14,119
↑前年比増率
3.76% 4.85% 4.85% 6.88% 2.88% 4.64%








自社株
買い総額
$45,000 $35,253 $29,722 $32,900 $72,738 $66,897

次は、来るべき4月30日の増配予測。
過去の年間配当平均増配率から計算すると、
2014年からの年間配当ベースの平均増配率は9.5%。

これを当てはめると、2020年度の年間配当は$3.00×1.095=$3.285。
すでに$0.77の2回分を差し引くと、$3.285-$0.77×2=$1.745。
$1.745分が予想される増配の四半期配当2回分なので、
期待される増配値は、$0.8725。

四半期ベースでの増配率に直すと13%の増配になってしまう。
あり得んだろう。そんだけ増配するなら自社株買いに回すんじゃないか。

昨年は四半期ベース増配率は5.4%だったので、それに当てはめると$0.81。
このご時世だから、次四半期配当が$0.77から$0.8越えの増配であれば御の字だと思う。

アップルは'20Q1現在で現金(同等含め)39,771百万ドルを持っている。減らなさ過ぎ。
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