トヨタ自動車で働いていれば、自動車業界については一般の人よりも詳しいはず。
製薬業界で働いていれば、どんな薬が売れているのかリアルタイムでわかる。
どの業種でも同じことが言える。
勤務先の企業の業績が悪くても嘆く必要はない。
競合先の企業が素晴らしく、かつ上場してるなら、そこに投資すればいい。
勤務先の業績不振を貴方社員一人が変えることはできないが、
業界の状況は他の一般人よりも詳しいのだから、
その知識を投資に向ければいい。
勤務先の企業と『一生を共に』する必要はない。
今の時代、早期退職制度、リストラに抵抗を感じない経営陣が多いのだから、
勤務先の企業に恩義を感じる必要もない。
貴方が勤務する理由が『その業界に詳しくなる』ためと割り切れば、
顧客や競合会社の情報は俄然『有益』となってくる。
紙媒体やネット媒体で掲載されるよりも、リアルタイムな情報が得られる。
例えば、どこかにソフト開発をお願いしたとしよう。
『人手が足りないので無理です』と言われて、ソフト会社に「何を生意気な」と
思うなら、業界に詳しくはなれない、業務遂行のことしか考えていないから。
それよりか、それほど忙しくて、依頼を断るほどの他の業務に人材を
取られているのは『何だ』と思えば、投資のチャンスが一つ増える可能性がある。
そのソフト会社が上場していれば、さらに「断る理由」を聞きたくなる。
何の業務の受注残がどれほどあるのかと。
断るほどのソフト会社なら投資候補になる。
かつてNEC、富士通、京セラ、パナソニックのガラケー開発に携わっていれば、
スマホでグーグル、アップルに主導権を取られた苦い経験があるはず。
それを『苦いまま』にしておくのか?
勤務先の企業の携帯事業は落ち目で昇給の見込みはないけども、
それを補うためにグーグル、アップルに投資しておこうと思えば、
昇給以上の投資利益が得られた可能性がある。
うちの上司や経営陣は何もわかっていないと嘆くなら、
こう思えばいい、
競合先の企業は、うちよりも優秀で敵わない。
上場してるんだから、投資しない手はないと。
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