2020年2月14日金曜日

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『株価上昇する銘柄を捨てる』ことに気づかずにリスク分散に走る愚かさ

『高PERのほうが低PERよりも、投資パフォーマンスが良かった。』
『上昇する株はさらに上昇する。』

グロース株を保有していると「何となく実感する」こともあるような言い回し、だ。

それと同時に、株価が上昇すると、その銘柄の評価時価総額が他の保有銘柄と比較して極端に大きくなり、当初予定したポートフォリオ分散のバランスが取れないジレンマに陥る。

例えば、10年前にJ&J、ビザ、マイクロソフトの3銘柄均等に1000ドル投資したとする。

2010年2月12日の各銘柄の終値と持ち株数は、

JNJ ----$62.72なので15株
V-------$84.76なので11株
MSFT---$27.93なので35株

これを現在の評価時価総額に直すと、

JNJは15株×150.09=$2,251
Vは11株×4(株式分割)×207.4=$9,125.6
MSFTは35株×183.71=$6,429.85

毎年、3銘柄均等の分散投資調整をすれば、
当初の$3,000が$17,806の約5倍の投資実績は残せなかったことになる。

なぜなら、株価上昇の勢いがあるVとMSFTを毎年利確して、
上昇余地の少ないJNJに鞍替えする作業を毎年することで、
将来の投資利益を減らすことになる。

ここでの教訓は、企業の業績は何ら問題なのに、
自分のポートフォリオの都合で利確している
ことに気づかずにいること。

まぁ、株価上昇し続けている銘柄は眺めているのが一番。

分散自体も損するリスクがあることを認識する必要がある
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