2019年10月6日日曜日

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あらゆる投資格言を用いて、自分の投資の言い訳をする人たち

株式投資には誘惑が多い。そして、どれが正解かもない。

フィンテック、クラウド、サブスクリプ銘柄の株価上昇の誘惑に勝てない。
増配銘柄の株価下落による、配当利回り上昇の誘惑に勝てない。

だって、人間だもの、になるのか知れないが。

『投資することは企業を買うこと』と言って買う理由を正当化する。
数か月後には、バフェット氏のIBMに関する発言を用いて、自分の株を損切りする言い訳にする。企業を買ったのではなくて、結局、株価の変動に賭けていただけとわかる。

何かと行動をする際には、自分を正当化するもの。
その正当化するには、自分の境遇にあった際と同じ行動をとった有名な投資家の発言を担ぎ出すのが手っ取り早い。自分は正しいのだ、と自分に言い聞かせる。
でも、それではいつまでたっても、自分の投資ができない。
誰の真似をし続けているだけで、誰かのアイデアに便乗しているからうまくいかない。

会社勤務と違って、投資はあくまで自分の判断で行うもの。
企業・部署・上司の命令は存在しないから、自分で自分を命令する。
群れなくていいということ。

時代の流行株にのってキャピタルゲインを得るのか、配当だけに直目するのか、
自分が精通している業務の会社に投資するのか、人それぞれの投資の仕方がある。

20年前にアップル株に投資していれば、馬鹿にされていただろう。
アップルは買収対象の餌食になり、ソニー、サンマイクロが睨みを利かしていた。
あと数か月で現金が枯渇する運命の株に投資するなんて、お話にならないと。
当時は、マイクロソフトとかオラクルでも買っておけと。

今じゃ笑えない、20年間持ち続けた人は、当時笑われても、いまでは資産を築けた。
笑った人は、運がいいだけとか、笑ったことすらなかったことにする弁明をするかもしれない。結局、アップルでもマイクロソフトでもオラクルでも20年間持ち続ければ資産は築けた。

当時嘲笑していた人は過去20年間、アップル、マイクロソフト、オラクルをも買わずに過ごしたか、買っても少しの利益で短期売買を繰り返して過ごした。これじゃ、投資の利益に預かれなかったか、少ない利益で我慢することになった。

企業に惚れるなという投資格言があるが、自分に惚れる人はたくさんいる。
そして、群れるのが好きだ。

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