2019年9月13日金曜日

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当期純利益は減っているのに、EPSが上昇ししているのはなぜ?

自社株買いは、自社の発行済み株式を自分の資金(現金、借金)で買い取って、
発行済み株式数を減らす。これで、EPSを上昇させることができる。

①発行済み株式数が減るので、

1株当たりの利益(EPS)=利益/株式数

利益は同じでも株式数が減るので、EPS値は上昇する。

②PERで考えれば、EPS値は上昇するので、

株価収益率(PER)=株価/EPS

株価が同じであれば、PER値は小さくなり、割安と見られる。

①、②を踏まえると、自社株買いはいいことに思える。
株価が上昇する要因になり得るから。

前年同四半期比で利益額は前年比割れしているのに、
EPSでは前年比を上回っている企業もある。
発行済み株式数が異なっているから。
アップルの本年度の第一四半期決算では、それが該当する。


ただ、自社株買いをするには、『資金の手当て』が必要になる。
それは、手持ちの現金(過去の余剰利益分)かも知れないし、
社債などの借金で手当てしたものかもしれない。
バランスシートがどれだけ棄損しているかを把握する必要がある。

自社株買いし続けるといずれ株式数は減り続けるかというと.....
今度は株式分割で発行済み株式数は増やす。

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