まずは、安定した利回りが見込める国債から。
米国債の利回りは下記の通り。
米国債3か月:利回り2.08%
米国債6か月:利回り2.04%
米国債12か月:利回り1.89%
米国債2年:利回り1.73%
米国債5年:利回り1.74%
米国債10年:利回り2.01%
米国債30年:利回り2.53%
日本の国債の利回りは、プラスもので、
日本国債30年:0.32%
オーストラリア国債で、1%越えは、
豪国債10年:1.27%
豪国債15年:1.49%
どれも3%には、届いていません。
S&P500のETFの配当利回りは、Yahoo!Finance調べで、
VOO:配当利回り 2.02%
IVV:配当利回り 1.97%
SPY:配当利回り 1.90%
ダウ平均のETF配当利回りは、Yahoo!Finance調べで、
DIA:配当利回り 2.16%
どれも3%には、届いていません。
3%に届いていない上に、配当課税は最低でも2割以上です。
個別銘柄(AT&T、Altria)なら、簡単に3%以上の配当利回りが得られると、
反論されるかと思います。
しかし、それは配当生活を考える上で、頼りになる銘柄ではあっても、
すべて高配当銘柄のポートフォリオにするには、リスクが多すぎます。
企業は、本来事業の拡大・成長を目指すのが主目的です。
利益をすべて配当で株主に報いる(=配当性向100%)のは、
投資すべき事業機会がない、と(悪くとれば)解釈可能です。
今の時点で配当利回り3%で投資検証をするのは、
高配当銘柄のIBM、AT&T、Altriaだけの組む株式ポートフォリオ検証と
変わりありません。
これらの銘柄は、将来の事業成長リスクが懸念されて、
株価が下落して、結果として、高配当銘柄になってしまった可能性を、
考慮する必要があります。
GEのように、最終的に減配する可能性もあります。
あり得ないことが起こると、ブラックスワンと言って、過去の検証をウヤムヤにします。
現配当利回り3%での投資シミュレーションは、相当リスクがあるものだと思います。
今の世界経済の状況では、
先進国の国債利回りは、たぶんほとんど、3%未満です。
そして、インデックス指数のETFの配当利回りも、たぶんほとんど、3%未満です。
資本経済は、今のその利回りで経済が回っています。
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