2019年5月8日水曜日

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公的年金程度の米株配当金生活を得るには

公的年金の厚生年金と同等の配当生活を試算してみる。

厚生年金の給付は最長40年間掛け金した合計金額に基づいて支払われる。
給付を増やすのは、繰り下げ受給程度しか手段はない

配当生活の場合は、株式投資の成長に伴い増配の期待が持てる
ただし、株式投資には無配、減配、元本棄損のリスクが存在する。

①厚生年金の給付金を(強引に)配当率に試算変換してみる。

平成28年度厚生年金保険・国民年金事業の概況から、
平均給与、賞与は、

  • 標準報酬月額の平均は、平成 29 年度末現在で 31 万円。
  • 標準賞与額の1回当たりの平均は、平成 29 年度で 44 万5千円。
約9%ほどが掛け金になるので、

毎月の年金掛け金は、310,000円×9%=27,900円
賞与での年金掛け金は、445,000円×9%=40,050円

年間の支払額は、27,900円×12+40,050円×2=414,900円
最長40年間では、414,900円×40=16,596,000円


給付額は、

  • 厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は、平成 29 年度末現在で、
    老齢年金は 14 万7千円となっている。
年間の給付額は147,000円×12=1,764,000円

厚生年金は、我流の適当な試算で考えれば、
総給付額16,596,000円で年間1,764,000円、
配当率は、約10.6%になる。
NYダウ平均の平均配当率は約2.5%だから、厚生年金の配当率は凄すぎる。

②上記と同等の配当をNYダウ銘柄投資で得るには?

厚生年金に頼らずに、自分で同等の配当金を米株から得ようと考えるならば
(ダウ平均配当率2.5%で年間配当1,764,000円資産)、7,056万円が必要となる。

1916年末から2016年末までの100年間のNYダウの(名目)年複利上昇率は5.5%。
毎年、414,900円をNYダウに投資して複利5.5%で増えるとすれば、
40年後には、約5,667万円に膨れ上がる
為替、税金は考慮していないので、相当いい加減な試算値ではある...

1 ¥414,900
2 ¥852,620
3 ¥1,314,414
......
37 ¥47,148,105
38 ¥50,156,151
39 ¥53,329,639
40 ¥56,677,669

5,667万円の配当2.5%で、141万円の配当が得られる。
上記の厚生年金の配当額より少ないが、嘆く必要はない

厚生年金との配当生活との決定的な違いは、
投資元本が増え続ける期待が持てることにある
40年目以降は、414,900円を投資せずに、複利5.5%だけで試算すると、
60年目には、配当額400万円相当の試算になる。
年度 元本 配当
41 ¥59,794,941 ¥1,494,874
42 ¥63,083,663 ¥1,577,092
43 ¥66,553,264 ¥1,663,832
.........
58 ¥148,578,598 ¥3,714,465
59 ¥156,750,421 ¥3,918,761
60 ¥165,371,694 ¥4,134,292

※上記で述べた試算額は、個人で調べた勝手な推測に基づく試算値です。
※株式が毎年複利で5.5%上昇する保証は一切ありません。
※リーマンショックのように株式投資元本が大きく棄損、減配、無配になる可能性もあります。

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