配当生活を志すなら、配当の安定、すなわち、無配・減配リスクを避けること。
私の経験則から配当については、下記の傾向を持つ。
①減配するときは50%が多い
少なくとも数%の減配は聞いたことがない、減配するなら数十%以上が普通。
②一度減配をすると、無配になりやすい
一度減配して、その後増配している企業はファイザーのみと非常に少ない。
減配するのは、業績が長期にわたり落ち込む場合に多く、
大方業績が回復しないため、最終的に無配になる。
最近の例だと、マテル、トランスオーシャン。
③増配を継続している企業は、(たこ足でも)増配をし続ける傾向にある
一度、配当貴族なんぞの名誉を与えられると、何が何でもその名誉に応えようとする。
なので、1セントでも増配は増配なので、増配を継続する。
ただし、1年に1度ではなく2年半に1度、四半期配当を1セント増配をすれば、
増配の名誉は継続する。
④減配リスクが高まると、そのような憶測が出始める
配当を出すには、(生の)現金が必要。
利益が出ていなくても、FCFで現金が回せればよいが、それすらも危うくなると
WSJ、Barrons、Motley Fool、Rueters、Bloombergあたりが記事にし始める。
配当を借金までして出す企業はほぼない。オーナー企業か粉飾でもない限り。
配当の安定を図るには、50%の減配を警戒すること。
ただし、それを避けることは出来ないと肝に銘じる。
だって人間だもの。
減配をするような銘柄を持たない自信があると思っているかもしれないが、
ファイザーの50%減配発表時は、買収費用を優先(企業成長)するために
配当を減額するとの発表。当時は、誰も予測できなかったこと。
そのあとは増配し続けたから、良かったけどね。
これを踏まえると、配当が生活費に直結する配当生活において、
このような事態に耐えるには、フォーカス投資は無理と考えた原点な出来事。
分散はバフェット氏に言わせれば、「無知に対するヘッジ」だそうだが、
世の中、知らないことのほうが多いので「無知」のほうが多いはず。
一つの企業を綿密に調べ上げたところで、バフェット氏に敵うとは到底思えないので、
凡才並みに、「無知(配当)にヘッジ」をするしかない。
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