2019年4月14日日曜日

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米国株投資は知らずのうちに米ドル基準で考えている点を忘れるな!

米国株投資で、株価が上昇・下降したときの基準は、米ドルベースで話題がほとんどだ。

ある銘柄が$79から$80に上昇した場合、$1の上昇。
そこで、為替相場が110円/$から109.5円/$に50銭円高推移した場合どうなる?

$79×110円/$=8,690円
$80×109.5円/$=8,760円

円ベースなら70円の上昇(ドルベースでは$1の上昇)である。
その時のレートの110円/$ではない。

今までのドル円の推移のポイントは、下記の通り。

  • 明治時代の1円/$
  • 太平洋戦争中の4円/$
  • 敗戦後の固定相場制による360円/$
  • プラザ合意による1ドル120円/$
  • 現在の112円/$

米国株投資では米ドル基準で物事を考え、為替リスクが小さくなっているのは、
昨今の円ベースでの為替相場が比較的安定しているからで、リスクがなくなって
いるわけではない。

下記の内容は、あくまで推測での話だが、ダウ平均が高値を更新しても
日本の米国株投資は、大きな為替リスクを背負っていることを忘れてはいけない。

これから来る来ると言われている、リセッションでNY市場下落の上に、
例えば100円割れなどの極端な円高が発生すると、資産円ベースで強烈な下げを伴う米国株投資を自己責任でしている事実を常に気に留めておく必要がある。

投資で、国内株と米国株の違いはいろいろあるが、
米国株は為替リスクを投資家が背負うことになる。
国内株の場合は、為替リスクは企業業績に影響を与えることで
株価変動をもたらすことはあるが、投資家自身が直接背負うことはない。

改めて、株式投資は自己責任で。






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