2019年11月13日水曜日

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配当生活を目指して高配当銘柄を追い過ぎると、ゴールは遠くなる。

株式投資の配当利回りが参考になるのは、指数投資の利回り。
全てはYahoo!Financeの配当利回りの数値。

ダウ指数ETFのDIAなら、2.14%。
S&P500指数ETFのSPYなら、1.81%。
Russel2000指数ETFのIWMなら、1.26%。

2%超えるかどうかの配当利回りで、税金を考慮の7掛けで実質1%半ば行けばいいほう。

更に高配当を目指したいETFならば、

高配当よりのS&P500指数ETFのSPYDなら、4.46%。
優先株配当ETFのPFFなら、5.56%。

税控除で3%越えは確実になる。
資産が3千万円でも年間90万円の手取り。これでの生活はきつい。
1億円で年間手取り3百万円なので、最低ラインと思う。

『数千万円の評価資産』で配当生活可能とあるが、それは今のような株価がいけいけの状態でよく言われるセリフ。

高配当銘柄だけでポートフォーリオを組めばさらに、手取りベースの配当利回り4-5%は可能と思うが、配当利回りが高くなれば高くなるほど、減配リスクが大きくなると思っている。

おもちゃ玩具の世界大手のマテルなんかは、いい例。最終的には無配に陥っている。
アルトリアも、JUULの減損決算で減配こそしなかったが、頭をよぎったことは事実。
配当生活を目的として株式投資で高配当銘柄を追うと減配・無配リスクは常に付きまとう。

次の3点ぐらいは確認しておくべき

・配当性向率に余裕がない
・キャッシュフローで配当が賄われていない
・バランスシートの現金が減り、長期・短期負債が増えている

配当生活のゴールを急ぎ過ぎて、
無意識に高配当銘柄をあさっている可能性
がある。
それに備えて、将来無配になる銘柄もあると考えて、余裕のある配当金額を目標額に設定しておくべき。

例えば、生活資金に年間300万円必要ならば、目標額は400万円に設定しておき、常に100万円程度の余裕資金を年間配当としてもらっておこう。
それは、為替リスク、無配・減配リスクに対して防波堤になるはず。

指数投資では1-2%の配当利回りで甘んじているのに、高配当投資では4%以上の配当利回りということは、それなりのリスクを背負っていることを忘れがち。


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