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2023年12月4日月曜日

記事

上手い話には裏があるように、投資リスクをコントロールするのにも裏がある。無知よりも怖いのは情弱のほう。

株式投資で必ず通る「リスク」。
でもよく考えたら、人生に「リスク」は付きものだから、
株式特有のものじゃない。

長期投資しても、あらゆる投資リスクは無くならないし、軽減もしない。

例えば、為替リスクも長期であれば軽減されるとか、の記事見かける。
米国債20年利回り3.6%なら、償還後の元本は利息含めて
約2倍(72の法則で)になるから、
投資してから円高で半減しても、円建てでも元本割れしない、
とか抜かすんだな。

一見、なるほど、と思うんだが、
利回り3.6%の20年分の利息分は円建てでは得られなかったことに、
変わりはないし、
20年間、超低金利でも円預金していた方が良かったことになる。

そう考えると、米国債に投資している間は、為替リスクは避けられないし、
20年保有していようが、軽減されたわけでもない。

投資信託の中には、為替ヘッジなし、ありの2種類用意されているものがある。
為替ヘッジありの場合は、ドル円の為替変動に関して、
その変動分を取り消すために常にコストを支払うことになる。
ヘッジするということは、無料ではないコストがかかる。
円高だろうが円安だろうが、構わずに。

上手い話には裏がある、と言われるが、
リスクを避けるにはコストがかかる、無料な訳ない。

リスク分散とか言って、保有銘柄の入れ替えを行うのにも、
売買手数料や利確時の課税で、投資コストを負担している。

ほったらかし投資が一番優れているのは、コストが一番かからない点。
投資すると、まるで自分が賢く振る舞わらないといけないような錯覚に陥る。
投資商材がいたるところで散見される所以でもある。

結局、投資リスクに取りつかれて、
そのための投資コストを支払い過ぎていないか、
ふと疑問に思ったことが過去にある。
理解できない知識なら、むしろ無知でいたほうが良いんじゃないか。

損切りすらも諦めて、ガチホにたどり着いた理由の一つでもある。

投資リスクを取り過ぎるのも情弱だろうと思っている。
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