株式投資の振り返りの多くは、嘆く。
アップルやビザをIPOから持ち続けていればと。今頃は。
30や10年前に買えたとして、果たして持ち続けられたかと言う疑問は生まれない。
長期投資が有効なのは、長期間株価が上昇する銘柄に巡り合うことで、初めて効果をはっきりする。長期投資自体は、数ある投資法のひとつの投資法であり、唯一最強ではない。
だから、長期投資が短期投資より優れている投資法でもない。
「優良銘柄を長期投資することが大事」
というが、優良銘柄って”どれよ”となる。
かつては、J&J、P&G、IBM。
いまじゃ、AAPL、V、MSFT、GOOG、AMZN。
って、ところか?
これには個人差があるから、たぶん、間違っているだろうな。
優良銘柄は時代と共に変化するなら、
長期投資に耐えられる銘柄は存在するのかという疑問も残る。
堅実な優良銘柄なんていうのは、ただのセールストークに過ぎない。
長期でみれば、企業は企業分割や事業の切り売り、そして買収を繰り返すことで、企業も様変わりする。一つの企業をズーット持つことは、実はなかなか難しかったりする。
アルトリアが良い例。
かつてフィリップモリスを持っていれば、今では下記の4銘柄を持っている。
アルトリア
フィリップ・モリス・インターナショナル
クラフト・ハインツ(クラフト)
モンデリーズ
シーゲル銘柄の代表格フィリップ・モリスは、いまでは4銘柄の分散投資に様変わり。
集中投資したくても、フィリップ・モリスが許してくれなかった。
長期投資の難しさは、30年後の話には誰も興味がないという点。
30年後の自分が想像できなければ、何もしないでしょう。
30年後の「億り人」に興味のある人いる?
長期投資を暗黙に信用するなかれ!