まだ、今のようにネット証券がそれほど台頭しておらず、
米国株の注文を出しに、いつもなら電話で済ますところ、
散歩と米国株の話題でもと思い、
某大手証券会社の店舗に出向いたときのお話し。
窓口で担当され方は、なぜか、
普段の担当者が別件で忙しかったのか、
お年を召した恰幅の良いおじさんが出向いて来られ、
昨夜の米国株の何銘柄かのNY市場株価を初心者の振りして
わざ(ネットで既に知ってはいるが)と聞いてみた。
しぶしぶ、おじさんは窓口のPCを操作して、
印刷して、私に見せてくれた。
「じゃぁ、ディズニー株に買い注文出します」
と言った途端に、説教マウントモードに。
当時のディズニー株は3:1の株式分割したあとで、
株価も2,30ドル台で買いやすかったんだが。
「オタク、分かっているの?」
「おやめなさい、投資と言うものはだね~、それも外国株とか」
と小言が始まり、
「年寄りからの助言と思って、今日はお帰りください」と
まで言われてしまった。
「あの~、俺すでに御社の証券口座を持っていて、
すでに米国銘柄を何銘柄か保有しているんですけど」と言っても、
もう、すでに遅し。
相手のプライドが許さず、すでに聞く耳持たず。
内心、ついてねなー今日は。
とそそくさとその場を去り、
いつもの担当者に電話をし、注文を発注したけどね。
「なんだったんだ、あのオジさんは?」って思った。
今でもそうだけど、大手証券会社が売り込んでくる金融商品
(特に投資信託とか)こそ、ディズニー株に比べたら、
どうしようもないモノ結構あるのにな、と思うんだが。
まぁ、面倒だったんだろうな、当時は金がなさそうな若造だったから。
だが、今となっては俺がおじさんで、
今の証券会社から時折来るセールスの誘いに、
この思い出話をすれば、
「なんだ、このじじぃは?」と思われそうだから、
その気持ちを抑えて、
「証券会社からお勧めする商品はお断りさせて頂きます」
で済ませている。
それにひるまずに向かってくるセールスマンもいる、
「どうしてですか?」と言われても、
「そのようにさせてください」で済ませる。
ただ、当時は、米国株投資をする人は非常にごく少数だったので、
商売上メリットがなかったんだろうな。
それが逆に俺に闘志(投資)を燃やさせたんだけど。
出来ないとなると、出来る方法見つけたくなる性分なんで。
平成位からかなぁ、株式投資は自己責任とか言い出し始めたの。