俺が投資する銘柄を決める今の基準は、大方の下記の通り。
・一時的に業績悪化で売られている銘柄
・ニッチな市場で寡占、または世界的に認知されているブランド
・黒字決算(FCFはプラス)
・増配基調
一言で言うと、寡占(独占)企業が好きなんだな。
寡占だと少数の企業で市場を独占。
一見、悪いイメージがつきまとうが、
競争に勝った結果だろう、と。
GAMA、ビザ、マスター、ボーイング、エアバス、
アルトリア、フィリップ・モリス、ナイキ、アディダス、...
ヘルスケアも、特定の製薬分野で見れば、独占企業。
製薬の特許が切れるまでは。
日本企業も素材産業で見れば、寡占企業が多いのも事実。
IT企業のような華やかさはなくても、
半導体の素材分野では一目置かれている企業は多い。
投資記事で称賛されるハイテク・グロース株の多くは
短期勝負なんだが、寡占企業は長期投資で成長が見込める。
寡占(独占)企業は、市場が飽和しているので
大きな成長が見込めないとする向きもあるが、
「大きな成長」の解釈も期間の見方で違ってくる。
俺は、息の長い成長が好み。
一時、成長が途絶えたとしても、
耐えられる財務力とビジネスモデルを持っているから。
仮に、寡占でなくなると、
その代わりとなる企業が台頭するのか、
それとも、その市場自体が消滅るのかどれかになる。
逆に毎年、売上前年比で2桁成長のグロース株で、
負債額が多いハイテク・グロース企業を見ると、
躊躇してしまう。
売上前年比で2桁成長が途絶えた途端、どうなるか?
厳しい現実が待っている。
どうしても選べと言うなら、
俺なら、無借金のグロース株を選んでおきたい。
長期投資に切り替えると、
何が何でも2桁成長の銘柄に執着しなくなった。
投資先の銘柄(企業)が売上成長に躓いて
低迷しているときがあっても、その間保有できるか
自問してから投資するようにしている。
そりゃぁ、GE、GM、AT&Tのような
末路を迎えることはあるが、
確率的に言えば、例外中の例外だろう。
それでも例外中の例外があるから、分散している。
ただ、寡占企業への投資を好みだしたのも、
資産額が大きくなったためでもある。
資産額が大きいと、
何が何でも2倍株とかへの執着心が無くなってきて、
とりあえず、ゆっくりでも株価が上昇してくれれば、
良いとさえ思うようになってきた。
多分、資産額に比例して、
ゆとりが出てきたのかもしれない。
自分でも良くわからんけど。
それでも、寡占企業は俺の大好物でもある。
競争の最終的な結末は、寡占だと思っている。悪くも良くも。