2019年3月31日日曜日

記事

配当キング、配当貴族、配当チャンピオンの3つの定義

The Motley Foolの記事を眺めていたら、配当に関して3つの定義が
あることを知った。

配当キング(Dividend King):50年間連続して配当が増加してきた株式
配当貴族(Dividend Aristocrats):S&P 500銘柄、25年間連続して配当が増加してきた株式
配当チャンピオン(Dividend Champions):25年間連続して配当が増加してきた株式

配当貴族と配当チャンピオンの違いは、S&P500銘柄に属しているか
属していないかの違い。

  • 配当キング(Dividend King):ここのサイトの確認で、25銘柄が該当。
  • 配当貴族(Dividend Aristocrats):ここのサイトの確認で、57銘柄が該当。
  • 配当チャンピオン(Dividend Champions):ここのサイトの確認で、133銘柄が該当。

ただ、上記の3つの定義に関して、連続増配で気を付けてほしいのは、
増配率は一言も加味されていない点。
0.01ドル=1セントでも増配すれば、連続増配になるということ。

増配の仕方によっては、年間連続増配よりも長期でみれば、金額で大きく
増配している銘柄があるかもしれません。例えば、
  • 0.5ドル増配して、3年後0.5ドル増配する銘柄Aの4年間の増配金額は1ドル。
  • 0.1ドルの増配を4年間続けた銘柄Bの4年間の増配金額は0.4ドル。
4年間の増配金額が高かったのは、連続増配記録を持たない銘柄Aとなる。

連続増配を目標とすると、どうしても将来への不安から増配率は小さくしようと
考えてしまう経営者もいるだろうし、そのため、年間配当率が低配当のままとなる
可能性も考慮しておこう。

誰か、増配率が2ケタ台の増配記録年数を10年以上持つ、
「配当クイーン」みたいな銘柄リストを作ってほしいなぁ。
そのリストのトップ銘柄の称号は、キラークイーンで決まりだなぁ。
記事

リフトが運転手に支払う手段はMastercard Send

リフトのIPOでいろいろと調べ物をして気づいたこと。

アップルカードに続き、今度はIPOを果たしたリフトもマスターカードの出番。
マスターカードの2017年のannual reportに下記の文章が存在する。
Uber and Lyft are using Mastercard Send to pay their drivers. 
そして、Uberもマスターカードだって。

ビザを調べてみたら、2018年のannual reportに下記の文章を見つけた。
Visa DirectがMastercard Sendと競合するみたいだ。







こちらVisa Directの年成長率は100%以上と謳っている。

 Today,Visa Direct enables ride-share drivers to receive their wages daily, insurance payouts to be disbursed, and a delivery service representative to be paid securely and in real-time. We continue to see strong growth. In the fourth quarter of fiscal year 2018, the year-over-year growth rate of Visa Direct was more than 100 percent.

賃金を受け取るのに、クレジット会社経由でできる時代か。

将来、日本も給与を受け取るのに、クレジット番号の口座に
送金される時代が来るのか。

2019年3月27日水曜日

記事

バブルが弾けても生き残ったハイテク銘柄は、どれだけ待てばよかったか検証

遠い過去に時価総額5000億ドルで世界1位になったシスコ・システムズ
1999年の過去最高値からまだ脱却しておりません。
20年持っていても、まだ最高値を超えてませんが、
ダウ銘柄入りは果たせました。




最近、時価総額世界一位にもなったマイクロソフトはどうでしょう。
2000年の高値で買った人も、17年後には報われた。泣けるぜ。
オワコンと言っていた奴はどこにいる?



半導体の大手、インテルはどうだ。
2000年の過去最高値からまだ脱却しておりません。
19年継続中ですが、まだです。緑線の長さ分まだ足りません。




ドットコムバブルで生き残ったハイテク銘柄も、過去の栄光を抜いたのは
マイクロソフトのみ。
アップルは明らかに抜いているので、調査していない。
ハイテク銘柄にバブルはつきものだから、要注意。

だからとって、インテル、シスコがダメなわけじゃない。
十数年持ち続けた分の配当分を加味すれば、違ったチャートになるはず。
面倒だから、今はしないけど。




2019年3月26日火曜日

記事

アップルとビザ、事業モデルは違うけど、2008年からの投資成果はほぼ互角

アップルがマスターカードのクレジットカードを発行すると発表した。
そこで、アップルとビザ(マスターじゃない)の事業戦略の違いをチラット調べてみた。

アップルの10K資料の事業戦略の抜粋。
Business Strategy  
The Company is committed to bringing the best user experience to its customers through its innovative hardware, software and services. 
要約すると、革新的な製品・サービスを提供すること。

ビザの10K資料の事業戦略の抜粋。
OVERVIEW 
Though Visa has evolved and grown over the course of the last six decades,
our fundamental business model has remained the same:
過去60年間進化成長したが、私たちの基本的な事業モデルは同じまま。

かたや革新的、かたほうは進化成長。意味深い。

2019年3月22日金曜日

記事

GPIFの外国株式運用結果はS&P500より良いぞ

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用結果は下記の通り
2001年度~2018年度第3四半期で年率2.3%、累積収益額+56兆6,745億円。
運用資産額は150兆6,630億円。
外国株式の運用分については、こちらのサイトで例えで紹介されている。
2000年末に「外国株式」に100万円投資したと仮定した場合、
資産額は2018年末には240万円の2.4倍
※外国株式の投資銘柄数は 2016(平成28)年3月末時点で2,591銘柄数となっています

2019年3月21日木曜日

記事

優良銘柄J&Jでさえ、株価が買値に戻るまで4年間を要すこともある

下記が2007年以降のJohnson&Johnson(以下J&J)の株価チャート。
貴方が運悪く、2008年9月8日の終値$72.22で購入したとしよう。

そのあと、2012年10月18日の終値$72.52になるまでは、その買値に
株価が戻ることはなかった。4年間の間、株価は低迷し続けたのである。


















過去を振り返って、この低迷時期の4年間をどう考えるか?
  • 4年間の投資はキャピタルゲインを得られなかったので、
    他の銘柄に投資すべきだったと考える。
  • いずれ、J&Jが上昇することを確信しているので、4年間の株価低迷は
    株式が安く買えた買い増しの絶好の投資チャンスだったと考える。
長期投資を目指すのであれば、後者の考えが個人的にはしっくりくる。
ただし、後者の場合でも永久に塩漬けの銘柄になるリスクもあり得る。

長期の投資対象として選んだ銘柄だとして、長期が30年以上を
意味するのなら、4年の投資期間は十分に短い。

2008年9月8日の投資($72.22)から4年間は利益が全くない(配当は除く)が、
そのあとの4年後の2016年9月8日の株価終値は$119.47であった。

8年間で株価は約1.6倍になったことになるが、これで物足りなければ、
他の銘柄を探すしかない。

これらの投資期間8年間に四半期配当は$0.46から$0.80へと約1.7倍に増えた。
配当については株価のように低迷せずに8年間の間、年に一度順調に増配し続けた。

株価については、日々の株価変動に一喜一憂するが、
配当に関してはJ&Jでは、56年間の増配記録をもつことから、
喜びのほうが多い。

株式は、自己責任と共に。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ



記事

配当生活を夢見るなら、株の売買はしないで、株を買い続けること

皆さんご存知の有名なガソリンスタンド店員の億万長者の話はこちら
「彼は一度買ったら、決して売らなかったので、...結果約9.5億円の遺産」

ダウ平均株価の長期チャートは、言わずとも右肩上がりのチャートだ。















株式投資で損をすることの方が難しいようなグラフだ。
黙って持っていれば、多少の下げはあっても、のちに上昇している。

投資環境がよいときだけ投資し、悲観的になると売却するから損をする、
そんな売買を繰り返しているから損をしてしまう。
経験すればわかるようなものだ。

IBM、Appleも倒産の危機を乗り越えてきた。
Kodak、GMは乗り越えられなかったが....
しかし、世界恐慌、2つの大戦、リーマンショックすべてNY株式は持ちこたえてきた。






将来の予測できない悲観的な出来事でNY市場が破綻して株式が紙屑になることを
予想して現金に替える発想を持つか、または、世界の経済はいずれ正常に戻ると
判断するか、少なくとも歴史は後者を選んでいる。

FF金利、FOMC、雇用統計などニュースを聞くことは多いが、
正直これらの発表、数値が株式市場に何をもたらすかは私にはわからない。
わかったところで、株式の売買で成功するとは思えない。
明日の株価が正確にわからないから。

わかることは、上記の株式チャートを眺めると、過去に長期間配当を払ってくれた
企業に株式分散投資をして、あとは売らずに持っていれば、資産が築けた実績が
ある(数社が破産しても、分散投資が補ってくれる)から、それに習うだけ。
ただ、それだけ。
記事

給与生活と配当生活の違い

給与生活(正社員サラリーマン)
  • 月毎に給与がもらえる。給与の減額はあり得るが、法律上の制限幅がある
  • 給与が毎年上昇するかは、個人の業績に加え、社内の政治力も必要である
    多分、忖度能力は必要。
  • (社長でもない限り)基本的には上司と部下の関係が生じる
  • 勤め先が倒産すれば、収入は突然ゼロとなる
  • ボーナス、退職金の上乗せがある、残業すると残業代がもらえる、ホワイトなら。
  • 厚生年金・健康保険などの社会保険で半額を会社が負担してくれる
  • 会社組織の論理に従う必要がある、あなたの人生観はほとんど関係ない
  • 税金について深く考えることはない
    会社が従業員の代わりに税務処理(年末調整)をしてくれるから
  • 従業員の遂行能力に問わず、家族構成・通勤距離により補助金(手当)を出してくれることもある
  • 原則、労働時間を提供することが、給与収入の源となる
  • 勤め先を辞めれば、次を探すまでは収入が途絶える。失業手当は条件次第
  • 給与生活は永久に続かない、定年制度があるから
  • 従業員の健康管理をしてくれる会社もある
  • 肩書が欲しければ、いくらでもある、部長、課長、主任、主査、~補佐、~付、~代理、CEO、CFO、PMO、PL、PM、何でもありだ、頑張って手に入れよう。
  • 1か月間の有給があっても、1か月連続で取得できるのは病気した時ぐらいと思おう。
    それが組織の論理だ。
配当生活
  • 米国株ならほぼ3か月ごと、日本株なら半年ごとに配当金をもらえる
  • 配当金が支払われるかは、投資した会社に依存する。無配、減配リスクが常にある
  • 複数の(有配当)会社に投資することで配当収入がゼロになるリスクは小さくなる
  • 株を持つことが配当収入の源となる貴方の人生の時間を拘束することはない
  • 配当以外の手当・ボーナスなどの収入は何一つない。
  • 特別・記念配当がまれにあるが、期待しないほうが良い
  • 投資した会社の組織に属する必要もなければ、出社する必要もない
  • 税務処理は、原則自分で行うことになるが、源泉徴収ありの証券口座で配当金から税金を差し引いてくれるようにすることもできる。
  • 株主は株式数に応じて、配当金額は平等に扱われるので、貴方の仕事能力や家族構成を問われることはない
  • 投資した会社が嫌いならば、株式市場で売却すればよい。
    その企業からの配当はなくなるが、複数の企業に投資してれば、配当金が減るだけで済む。
  • 配当は株式を持っていれば、(無配でなければ)払い続けられる。あなたの年齢は関係ない。
  • 貴方の肩書「株主」だけ。
  • 貴方が怠惰な生活を送っていようが、有配の株主であれば配当金は入金される。
最後に、

凄く当たり前だが、給与をもらう人は複数の会社から給与を得ることは通常あり得ない。
だから会社生活が人生のメインとなる。
※社外取締役クラスで複数の会社を兼務すれば収入を得られるし、副業可能ならばバイト収入もあるだろうが、面倒なので除外する。

配当は、複数の会社からもらうことができる。
これがなぜか嬉しい。
ただ、うれしい。
忖度も、ゴマすりも、気遣いもいらない、
株主というだけで配当金がもらえる。







2019年3月20日水曜日

記事

ダウ銘柄だからといって安全な銘柄でないことは過去の株価チャートから把握しておこう_特にIBMとGE

IBMの株価チャートをみると、今の業績停滞は過去に比べれば大したことが無いように思える。
1993年の急落をみると、まさに瀬戸際。



















※直観的に橙線は上昇、赤線は下降、黄緑線は株価チャートに振ってみた。

次はダウ銘柄から除外されたGE。
















リーマンショックと同等の急落が、昨年末に起きている。
GEは、株価が落ちるときは容赦なく落ちる癖があるよう見えてしまう。

IBMは復活したが、GEは復活後、また落ちてしまった。

つぎは、Disney。IBM、GEに比べれば安心して見ていられる銘柄。
それでも数年間で株価が半値以下(2000年から2002年後半の間)になったことは
覚えておこう。

















最後に、2008年に上場した若手のダウ銘柄Visa。
IPO直後のリーマンショックで下落という憂き目にあったが、
2010年初旬に株価が下落している。
2011年前後と2015年~2017年までは株価はそれほど上昇していない。
上場してから浅いためか、10年程度の株価チャートでは企業の株価チャートの
動向はまだ見えない。















どの銘柄(企業)であっても、上昇し続ける銘柄はない、下降と上昇(時に停滞)を繰り返してく中で上昇する銘柄を探すしかない。それができるなら苦労しないけど。

上昇し続ける銘柄だけに投資して、下降したら売るなんてこと、
理屈の上では成り立つかもしれないが、そんな芸当は誰もできなかった。

投資したら、ある程度株価が下がっても持っていられる銘柄に投資したい。
その銘柄が配当し続けてくれるなら、なおありがたい。



2019年3月19日火曜日

記事

ダウ銘柄での配当生活への希望は、将来への増配雪ダルマを期待しよう

①ダウ銘柄の年間配当率の平均は配当に関わる税金を控除すると、1.8%ほど。
 1.8%だと、1億円で年間180万円。月で手取り15万円の収入。

②ダウ銘柄のうち、配当率の良い上位10銘柄IBM~DWDPまで)の平均は、2.52%。
 2.52%だと、1億円で年間252万円。月で手取り21万円の収入。

1億円をどう稼ぐかは別にして、1億円あればダウ銘柄投資でも配当収入は今の利率でも
結構な金額になる。手取り15万だから、そこそこの金額。
新卒の初任給程度。ボーナス(寸志)はないが、出社しなくてよい。

サラリーマンだと、社会保険等の支払いは会社任せだから、手取り月15万円生活
の実感が沸かない人もいるだろうが、日本で生活する以上は、国民の義務として、
この手取りから原則、国民年金・国民健康保険を支払う必要(←議論は置いておく)
がある。15万円は正直心細い。
住居費や車などの税金は、その人の生活スタイルに依存するから考慮しない。

当初の1億円投資での配当生活を耐え忍ぶことで、期待できるのは増配の期待である。
楽観的な見通しとして、年間の増配率を平均5%とすると、10年後の配当率は
下記のようになる。

ダウ銘柄の平均配当増配率5%で10年後は
1.80%2.94%


配当率上位10銘柄の平均配当増配率5%で10年後は
2.52%4.11%

(配当に関する税金が抜かれて)年間配当金が300万円程度にはなりそうな
見積となった。手取り300万円なら、給与収入の400~450万円相当位だ。
裕福ともいえないが、生活スタイルによっては、十分と思う。
将来、厚生年金で年間300万円もらえる人がどれだけいるだろうか....

高配当銘柄のIBM、T、XOM、MOの高配当ポートフォリオでいく案もあるが、
減配の一撃を食らう可能性がないとも言えないので、ダウ銘柄に落ち着いた。
配当生活を目指すなら、減配リスクが少ない銘柄に分散投資することは重要だと
思う。仮に減配されても、他の銘柄が増配して、その減配を補ってくれるのが理想だ。

でも、1億円かぁ.......
配当生活の前にグロース株で火傷してしまいそうだ。

※上記は、すべて配当にかかる外国税(10%)と国内税(所得税15%+住民税5%+復興税約1%)を控除済み


記事

グロース株がディフェンシブ株より良い景色に見えてしまうのは...

青線はVisa、水色線はBoeing、ピンクがJohnson&Johnson、赤線がCocaCola
これらの株価チャートをみたら、VisaとBoeingに投資しておくべきだった
と思うだろう。







しかし、Johnson&JohnsonとCocaColaであっても、
株価は約120%、60%上昇しているので、損をしている訳ではない。
投資の成果がVisaとBoeingのほうが良かっただけの話である。

かつてのグロース株の筆頭銘柄だったMicrosoftの株価チャートである。
ドットコムバブルが弾けた後の10年以上は停滞していたが、
クラウドサブスクリプションの事業改革により株価は上昇傾向にある。


停滞していた10年間は、出荷PCに必要なWindows OSと
Officeソフトの安定的なライセンス収入で、ディフェンシブ銘柄に様変わりした。

再度、マイクロソフトの株価チャートを見ると、いつまでもグロースを
維持することはできないということだ。
しかし、成長が止まっても、手堅い収入が得られるディフェンシブ銘柄(配当付き)
に代われるのであれば、グロース株に投資しても安心していられる。

Boeingならどうだろうか、
飛行機製造が主体ビジネスなので、飛行機出荷数の需要が
霞むと、たちまち生産設備の維持コストが負担になってしまう。
自動車製造企業と同じように、飛行機(自動車)を製造し続けないといけない。

マイクロソフトならWindowsOSのシールとCD-ROMを渡すだけの作業で、
PCを出荷するたびに膨大なライセンス収入を得られた。
コカコーラなら、シロップ原液を各国のボトラーに渡す。

もちろん、販売マーケティングなどの経営活動は必要だが、
守りの堅い事業(ディフェンシブ)であることに変わりはない。

グロース株に投資するなら、将来デフェンシブ銘柄になり得るかも考えてみよう。







2019年3月18日月曜日

記事

Visa、Mastercardが割安になったら買おうとするときには、たぶん今のJ&J、PGを買うのと同じ状況になることだろう

Visa、Mastercardの株価チャートを見ると、
IPO翌年後の2014年から2017年まではそれほど伸びていないことがわかる。
その期間は、今からみれば、ディフェンシブ銘柄みたいな扱いであった。

今のVisa、Mastercardの株価は、ディフェンシブ株の動きとは思えない。
低配当でPERは30~50倍程度、成長株の扱いだろう。

※Yahoo!Fianceから






ディフェンシブの筆頭銘柄、J&J、PGの同年代の株価チャートは下記。
これらのPERは25倍程度である。


※Yahoo!Fianceから


きっと、Visa、Mastercardが将来PER 25倍程度取引される頃には、
今のJ&J、PGのような株チャートを描くような気がする。
PER50倍台だった株が、PER20倍台になって割安と判断しても、
株価チャートはかつての株価を描くことがないことも考えておく必要がある。

現金(硬貨・紙幣)を持ち歩かない将来、クレジットカードが主要な消費経済の
決済手段(ApplePayもPayPayも結局はクレジットカードが必要)となるので、
ディフェンシブ(堅い守り)銘柄となるのだ。

それはそれで頼もしいが...






2019年3月17日日曜日

記事

【息抜き】ダウ銘柄の除外・入替銘柄の株価チャートを見てみる

ダウ銘柄から除外される銘柄と追加される銘柄、
どっちがその後健闘しているか、都市伝説程度の興味で検証してみる。

①2018年6月26日 GE(青線)を除外、WallGreen Boots Alliance(赤線)を追加
→両銘柄とも今日ではマイナス圏の株価。
    WallGreen Boots Allianceのほうがましなレベルという程度。

②2015年3月17日  AT&T(赤線)を除外、Apple(青線)を追加
→入替銘柄のApple強し。
 しかし、ダウ採用後しばらくはApple株価は下落しており、
 その間は除外されていたAT&Tのほうが良かった。











③2013年9月20日 ALCOA(青線)、Bank Of America(水色線)、Hewlett Packard(紫)を除外
Visa(茶線)、Goldman Sachs(ピンク)、Nike(赤)を追加
→入替銘柄のVisaとNike強し、GoldmanSachsは不調
 全6銘柄とも、今日では株価はプラスを維持している。
 入れ替えから6年以上経過している要因も加味すべし。

※AlcoaとHewlett Packardは、分社化されたことが、ダウ銘柄から除外された一つの要因である
可能性も高く、下記の株価チャートはAAとHPQのみで、分社化された他の会社の株価チャートは
載せていない。そのため、公平性を欠いているのであしからず。
HPならば、HPQとHPEを合わせた株価チャートを本来は用意すべきであるが、面倒なので除外した。



ダウ銘柄の不採用要因は、クラフト・フーズ、アルコア、ヒューレット・パッカード
のように企業が分社化された要因もあるので、一概に企業業績が不振なためダウ銘柄
から除外されたと考えないように。

長い目(2年以上?)であれば、ダウに採用された新規銘柄のほうが株価の成長は、除外された銘柄よりは上昇しているような気がする。

でも結局、株価はその銘柄の事業成長に依存するので、ダウ銘柄の除外・新規銘柄
の株価動向は、どう考えても都市伝説レベルの話。

株式は、自己責任と共に。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ






2019年3月16日土曜日

記事

アルトリアはS&P500のETF銘柄より再配当投資に向いている_なぜなら高配当が維持されているから



過去記事で毎月300ドル再配当投資をアルトリア銘柄で検証すると、

「毎月300ドル分のアルトリア株を買い付けて10年たつと、
 投資元本3万6000ドルが6万6000ドルほどに増え、
 毎月200ドル(正確には3か月に670ドル)の配当を得られた」

同様の計算をS&P500 ETFのSPYで検証した。

「毎月300ドル分のSPY(S&P500 ETF)銘柄を買い付けて10年たつと、
 投資元本3万6000ドルが6万5000ドルほどに増え、
 毎月70ドル(正確には3か月に230ドル)の配当を得られた」

元本の時価総額は、ほぼ互角だが、配当では圧倒的にアルトリアに軍配が上がった。
10年後に毎月200ドルと70ドルの差では、配当生活としては雲泥の差がある。

一番下にSPY再配当投資検証表がある。アルトリアと比較すると、

・アルトリアは、10年間で配当は当初の$0.32から$0.80へと2.5倍、
株価は$16.33から$55.37へと約3.3倍になっている。
・SPYは、10年間で配当は当初の$0.52から$1.44へと2.7倍、
株価は$87.42から$281.31へと約3.2倍と、アルトリアとさほど変わらない。

アルトリアの絶対配当額200ドルがSPYの70ドルをはるかに超えた理由は、
SPYの年間配当が1%台なのに対して、アルトリアは4%以上の高配当を維持しているため、再配当投資で累積獲得株数がSPYに比べ10年間で5倍以上増やすことができたから。

これが再配当投資の醍醐味。
再配当するなら高配当を維持している銘柄に限る。


日付 株価終値 1株配当金 295ドル+配当金での取得株数 投資累積株数 配当金(税金控除) 投資金額 時価総額
2009-04-01 $87.42
3.37 3.37
$300.00 $295.00
2009-05-01 $92.53
3.19 6.56
$600.00 $607.24
2009-06-01 $91.95
3.21 9.77
$900.00 $898.44
2009-06-19
$0.52
9.77 $3.60

2009-07-01 $98.81
2.99 12.76
$1,200.00 $1,260.47
2009-08-01 $102.46
2.88 15.64
$1,500.00 $1,602.03
2009-09-01 $105.59
2.83 18.46
$1,800.00 $1,949.57
2009-09-18
$0.51
18.46 $6.67

2009-10-01 $103.56
2.85 21.31
$2,100.00 $2,207.08
2009-11-01 $109.94
2.68 24.00
$2,400.00 $2,638.06
2009-12-01 $111.44
2.71 26.70
$2,700.00 $2,975.72
2009-12-18
$0.59
26.70 $11.20

2010-01-01 $107.39
2.75 29.45
$3,000.00 $3,162.57
2010-02-01 $110.74
2.66 32.11
$3,300.00 $3,556.23
2010-03-01 $117.00
2.62 34.73
$3,600.00 $4,063.46
...
2017-06-16
$1.18
205.71 $173.03

2017-07-01 $246.77
1.20 206.91
$30,000.00 $51,059.22
2017-08-01 $247.49
1.19 208.10
$30,300.00 $51,503.20
2017-09-01 $251.23
1.86 209.97
$30,600.00 $52,749.53
2017-09-15
$1.24
209.97 $184.37

2017-10-01 $257.15
1.15 211.11
$30,900.00 $54,287.52
2017-11-01 $265.01
1.11 212.23
$31,200.00 $56,241.86
2017-12-01 $266.86
1.80 214.02
$31,500.00 $57,113.84
2017-12-15
$1.35
214.02 $205.58

2018-01-01 $281.90
1.05 215.07
$31,800.00 $60,627.73
2018-02-01 $271.65
1.09 216.15
$32,100.00 $58,718.28
2018-03-01 $263.15
1.90 218.06
$32,400.00 $57,381.55
2018-03-16
$1.10
218.06 $170.08

2018-04-01 $264.51
1.12 219.17
$32,700.00 $57,973.11
2018-05-01 $270.94
1.09 220.26
$33,000.00 $59,677.39
2018-06-01 $271.28
1.71 221.97
$33,300.00 $60,217.35
2018-06-15
$1.25
221.97 $196.65

2018-07-01 $281.33
1.05 223.02
$33,600.00 $62,743.20
2018-08-01 $290.31
1.02 224.04
$33,900.00 $65,040.95
2018-09-01 $290.72
1.69 225.73
$34,200.00 $65,624.46
2018-09-21
$1.32
225.73 $212.33

2018-10-01 $270.63
1.09 226.82
$34,500.00 $61,384.52
2018-11-01 $275.65
1.07 227.89
$34,800.00 $62,818.16
2018-12-01 $249.92
2.03 229.92
$35,100.00 $57,461.86
2018-12-21
$1.44
229.92 $234.58

2019-01-01 $269.93
1.09 231.01
$35,400.00 $62,357.58
2019-02-01 $278.68
1.06 232.07
$35,700.00 $64,673.95
2019-03-01 $281.31
1.88 233.96
$36,000.00 $65,813.89

株式は、自己責任と共に。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ