2018年12月23日日曜日

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VISAの現配当率が常に1%未満な訳_EXXONより増配している


VISAの現在の配当率は1%未満です。過去10年そうでした。

インカムゲイン投資家にとっては、一見投資対象外に映りますが、それは間違いです。

VISAの場合、毎年の増配率は15%以上です。
そして、それ以上に株価が上昇(業績向上、自社株買いなど)するので、VISAの配当率は上昇できないのです。

過去10年の検証データです。
配当は過去10年間で約8倍で、株価は約9倍です。
2009年の株価購入で持ち続けると、今の年間配当率は、EXXONの年間配当率の2倍になります。
これが分かると、今の高配当株【=株価低迷の裏返し】が素敵に見えなくなる場合があります。

VISA
※株式分割考慮

年間配当率 年間配当 増配率① 年度初頭
株価終値
株価上昇率② ①、②どっちが大きい
2018 0.77% 0.8800 27.54% 114.51 44.04% 株価上昇
2017 0.87% 0.6900 17.95% 79.50 5.02% 配当上昇
2016 0.77% 0.5850 17.00% 75.70 14.26% 配当上昇
2015 0.75% 0.5000 19.05% 66.25 19.82% 株価上昇
2014 0.76% 0.4200 20.86% 55.29 42.32% 株価上昇
2013 0.89% 0.3475 40.40% 38.85 50.87% 株価上昇
2012 0.96% 0.2475 47.76% 25.75 46.06% 配当上昇
2011 0.95% 0.1675 27.47% 17.63 -19.97% 配当上昇
2010 0.60% 0.1314 19.24% 22.03 64.90% 株価上昇
2009 0.82% 0.1102
13.36



配当10年間で約8倍 株価10年間で約9倍


2009年の$13.36を持ち続けると、現在の配当率は6.5%






配当貴族でもある、EXXONはどうでしょうか?
堅実に増配してくれるので、過去10年間で配当は2倍ですが、株価は80ドル台変わらず。
そのため、年間の配当率は2.03%から3.80%に上昇しました。
素直に喜べません。
VISAのほうが年間配当率は低いままで、EXXONに劣っていますが、過去10年でみるとVISAに投資すべきでした。

EXXON MOBIL






年間配当率 年間配当 増配率① 年度初頭
株価終値
株価上昇率② ①、②どっちが大きい
2018 3.80% 3.2300 5.56% 85.03 -6.45% 配当上昇
2017 3.37% 3.0600 2.68% 90.89 17.34% 株価上昇
2016 3.85% 2.9800 3.47% 77.46 -16.56% 配当上昇
2015 3.10% 2.8800 6.67% 92.83 -6.94% 配当上昇
2014 2.71% 2.7000 9.76% 99.75 12.45% 株価上昇
2013 2.77% 2.4600 12.84% 88.71 3.15% 配当上昇
2012 2.53% 2.1800 17.84% 86.00 15.36% 配当上昇
2011 2.48% 1.8500 6.32% 74.55 7.81% 株価上昇
2010 2.52% 1.7400 4.82% 69.15 -15.30% 配当上昇
2009 2.03% 1.6600
81.64



配当10年間で約2倍 株価10年間でほぼ変わらず

【教訓】

連続増配だけでなく、株価の推移も見てみよう。
年間配当1%台未満の低配当銘柄の中にも、連続増配であり、株価も増配に沿って上昇しているすばらしい銘柄に巡り合える可能性がある。

連続増配で高配当銘柄は、逆に言うと株価が低迷している可能性がある。